権田猛資の台湾ノート

台湾生活の中で見たこと、学んだこと、考えたことを記録していきます。

建成小学校で学んだ台湾人の小さな「同窓会」

月に一度、台北市内の日本料理店で開かれている建成ランチ会に参加させていただきました。

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日本時代の「小学校」で学んだ人々(2019年12月2日撮影)

この会は、日本統治時代の旧台北市建成小学校で学んだ人々を中心にした集まりで、同じく日本統治時代に台北市内にあった小学校の卒業生らも参加しています。

 

建成小学校は1919(大正8)年に創立され、今年で100周年を迎えました。今年5月には日本人卒業生らも台湾への「里帰り」を果たしました。

その際のことは日本情報多言語発信サイト「nippon.com」に寄稿しましたので、よろしければご覧ください。

www.nippon.com

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全盛期には50名近く集まっていたという、建成小学校の台湾人卒業生・在校生の同窓会ですが、この日、建成小学校卒業生は5名(他校卒業生3名)でした。年々、参加者は減っているものの、月に一度、顔を合わせて旧交を温めています。

 

長年この会の取りまとめ役を務めているのは藍昭光さん。藍さんはお店の予約から次回開催日程の通知などをこれまでお一人で続けてこられました。欠席した方には次回日程を記載してハガキを送っていたそうです。

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建成小学校卒業生で、会の取りまとめ役・藍昭光さん(2019年8月19日撮影)

この日は、終戦直後に国語常用家庭の台湾人は「三本足」と呼ばれたこと、日本教育を受けた世代にとって男女が街中で手を繋いで歩くことは考えられなかったこと、エリートに娶られるために台北第三高等女学校に進学するように言われたことなど、話題は多岐に渡りました。

 

日本教育を受けた「先輩」方の小さな「同窓会」。日本語での思い出話に花が咲き、部屋中に明るい声が響いていました。

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