権田猛資の台湾ノート

台湾生活の中で見たこと、学んだこと、考えたことを記録していきます。

台湾の日本語世代を囲む交流会を開催 ゲストに友愛会代表の張文芳さん

10月31日、台北市内の喫茶店にて、台湾の日本語世代を囲む交流会を開催しました。今回はゲストに、昭和4年生まれの張文芳さん(友愛会代表)をお招きし、日本時代のご記憶をうかがいました。

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張文芳さん

 

前回の交流会同様に「Google Meet」を用いたオンライン配信も実施しました。

台湾在住の日本人・台湾人4名の現地参加者に加えて、オンラインで日本在住の4名にご参加いただきました。

 

6歳で内地・大阪に移住した際のエピソードからはじまった交流会は、大阪での小学校生活、支那事変勃発による帰台、戦時体制下の桃園における出征兵士の見送りや慰問の手紙、桃園小学校時代の思い出や往時の生活、昭和16年開戦前夜の銃後の様子など、話題は多岐にわたりました。

 

現地時間14時に始まった交流会でしたが、気づけば外は暗くなり18時に(笑)なんと4時間にもおよぶ濃密な交流会となりました。

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交流会の様子

参加者の皆様からは「当時、漢文について勉強したか」「2度にわたり内地に行く際、心情に変化があったか」「昔の日本にあって、今の台湾に残っているものは何かあるか」などの質問が張さんに対してありました。

 

今回の交流会では開戦直後までお話をうかがいましたが、学徒動員のご記憶や終戦時の内地の様子については時間の都合上うかがえませんでした。

終了後、張さんからは「命ある限り、お役に立てることは何でもします」という大変ありがたいお言葉を頂戴し、今回のお話の続きとして第二回の開催をご快諾いただきました。近日中に企画し、日程が決まり次第ご案内いたします。

 

今後も、日本人と台湾人の共通の「先輩」である日本語世代の方を囲んだ交流会を台北市内で開催していきたいと思います。またオンライン配信も実施し、遠方にお住まいの方にもご参加いただき、皆様とともに歴史を学び記録していくことができれば幸いです。

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